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昔からお洒落な人の基準はジーパンにあると思っている。デニムなんてシャレたネーミングではない。ジーパンである。ビンテージだのプレミアムだの、ヒストリーや値段が決め手ではない。ガラスケースのディスプレイ棚の中にきちんとたたんで飾ってあるだけものにも興味はない。ジーパンなのだから、ガシガシ穿いて信頼できる相棒にしないことにはお洒落の定義に当てはまらないのである。
さてジーパン。これが意外と難しい。足下やトップスとの組み合わせが厄介なのだ。さらに、ヒザが出る。それを「味」とも言うが、出方次第で汚くも見えてしまうし、脚の形が見事に出るという正直者である。O脚もX脚も短足もぶっ太い足も忠実に再現される。難を隠そうとしてブカブカのサイズを選んでも余計にへんてこなことになる。調子に乗って國母くんの真似して腰履きで裾をズルズルすると上との相性がむちゃくちゃになる。
つまり、「とりあえずジーパン穿いとけば」的な考えはもってのほかで、相性の良いカタチ、見事な崩れ方をするものを選ばないと大変なことになってしまうのだ。そんな偏差値の高いシロモノだからこそ、ジーパンをきっちり穿きこなす人は美しく味わい深く、なぜか人柄までもがポジティブに思えてしまうのである。
スーさんの店のジーパンは逸品である。無駄がない。余計なところに銭を使わない。その分、シルエットと穿き心地に気合いを注入している。金糸を縫い込んだストレッチ仕上げ。カタチはごくごくスタンダードなストレート。ダメージのほどほど感が見事にロックで少年でヤンキーでエレガントである。ポケットの深さもリベットの具合もちょうどよく、ローライズ過ぎない腰落ち具合。最難点のヒザ部分はストレッチの特性が活かされていて、飛び出ても微妙に戻るからグダグダにはならない。もちろん裾はチェンステ仕立てだ。そして値段もそこそこというかほどほど、これがもっともありがたい。
この機能をクルマにフル装備したらいかほどの値段がつくのだろう。そう考えると実に気持ちよいジーパンなのだ。
これは宣伝ではありません。スーさんは友達ですが、僕が好きなジーパンの話を書いただけです。
けど、とりあえずスーさんの店の名前を書いときます。中目黒の目黒川沿いの『HOSU』というお店です。
お洒落な人が来る店なので、あまり説明は要らないかもしれませんな。
コレ
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