『忘れ喰い』

 実は先週、たまらなく悲しい出来事がありすごく落ち込んだ。なんとか復活せねばと思って週末はヤケ食いならぬ”忘れ喰い”に走った。人間、腹いっぱい喰らうと余計なことは考えなくなるというか、なんにも考えられなくなることをあらためて知るとともに、たまには思いっきり食うとか、逆に思いっきり食わないとかいうのもアリだと思った。
 人の日常にそれほど究極なんてものはなくて、それを睡眠時間で実戦しようとすると弊害が大き過ぎて困るけど、食った食わないならばそこそこ気分転換に効くのである。しかも手頃な反省感もやってきて、自分を正そうという方面に精神が働くのだ。
 とはいえ、ムチャ喰いのメニューが「新玉ねぎのバルサミコソースサラダ」と「冷や奴」と「オクラ長芋納豆」と「トマトサラダ」と「鶏ムネ肉のワインに煮込み」と「大根とニンジンと里芋の煮付け」と「アスパラベーコン」と「オニオングラタンスープ」というかなりヘルシーなメニューで構成されているところが弱気というか歳というか…、すでに食う時点でかなりカロリー計算されているところがつまらない。これでカルビ2kgとかいっちゃえばきっと違う境地へと行けるのだろうけど…
 やっぱちっちゃいな、おれ。



『カレーうどん』

 芝浦のロケハン帰り、軽メシでもということになり、ほど近い築地に行った。通常なら海鮮丼方面にいくところだが、フグ(海鮮ではなくウチの優秀なスタッフのアダ名)が、抜群のカレーうどんありますよと発したので早速カメラマンと3人でレッツゴー!
 築地「虎杖」おそるべし。見事なまでの鰹だし&しこしこ麺&豚バラ。久々に、出逢えた感満載の味覚。カレーうどんとはいうものの、スープカレーの中にうどん投入したという感じもアリのさっぱり味。
 あのロケーションゆえの女子狙いか…ギャップが逆に心躍るんだろうな、なんて思ったりしながら絶品の汁をすする。その店はイカしたBar的な要素も存分で、確実に銀座方面からOLが流れてくることまちがいなし。あーいう店で勝負に出る若手リーマンも多いことだろう。来週、兄貴が上京するので行くことにしよう。いいムードになりそうなカップルの横で、思いっきり方言でしゃべったろ。
 



『ダルのオープン戦』

 ダルビッシュがオープン戦2戦目で制球が定まらずに打たれちゃったみたいだな。いいんじゃないかな、今のうちにウミだしとくのも。マウンドも違えばストライクゾーンも違うんだし、今まで通りにいくはずがない。完璧に抑えるよりも、打たれたり駆け引きの中でフィアボール出したり、バッター有利のカウントにされながら痛打されるのは意味のあることだ。
 サッカーなんかと違って、野球の、特にピッチャーは、なんだかんだ言っても個人競技に近く個の能力差がそのまま成績に繋がる。勝ち負けは打線の調子によるけれど、打たれなければ負けないのだから。
 日本のようにじっくりキャンプをやってからオープン戦へというのではなく、キャンプでやることまではオフの間に自分でやっておけ的だから、オープン戦を多く組んで実戦の中でコンディションを作っていくしかないのだ。
 であればウミを出し切ってからシーズンを迎えるべきである。納得の上で打者に打たれる球を織り交ぜてみるのもいいだろう。打たせることで打者の弱点や攻め方も視えてくるものだから。それぐらい広いキャパをもってオープン戦を有効活用してほしいのである。
 打たれる球と打たれない球、打たせる球、いろいろ試せるのは各チームともレギュラーポジション争いの
場となるオープン戦以外にはない。オープン戦では意味のある犠牲をはらうことが賢い選択だ。
 



『渋谷 立ち飲み ハイボール』

 昨晩、体調不良をおして渋谷の立ち飲み屋に行った。場所的に足腰の問題があるので年寄りはいなかったが、俺らぐらいの50を往ったり来たりする人種はそこそこいたなぁ。みなさん1時間もすると完全にくたびれてお会計されていたけど。 
 それにしてもすごい人だった。ほとんどがアベックで3〜4人組がちらほら。あとはスマホと会話したりイヤホン付けて揺れてる若者たち。立ち飲み屋も随分と変わったもんだ。
 ハイボールなんかが復活しちゃったから立ち飲み屋がグッとトレンディーになったんだろうな。ビールだけだと焼き鳥とか奴とか、そっち系の伝統メニューに行きがちだけど、ハイボールは30年の時を越えてシャレて帰って来たもんだから、イベリコ豚だの生ハムだのなんとかのワイン煮込みだの、そっち方面とのジョイントにも一役買っているようだ。いーんです、なんでもアリなのが立ち飲み屋。
 俺のハイボールは昔から角オンリー。高価なウィスキーやバーボンを割るなんてもったいなくて…ときどき中目のマハカラで山崎のハイボール飲むけど、もったいないような気がしてならない。とはいえ、かならず2桁いかせるところが山崎のすごさなんだけど。
 そーいえば30年前、祖師ケ谷大蔵に「池田屋」という居酒屋があってさ、そこは立ち飲み屋じゃないんだけど、気楽な立ち飲み感覚の店だった。東宝の撮影所が近くにあったから売れない役者さんたちがいっぱい来てて、映画や演技について激論交わしてた。
 石原軍団の若い人たちも多くて、「先週犯人役で出てましたよね」なんて言うと、「観てくれたのか、もっと大きな役をやれるようになるから応援してくれよ」とニッコリされて例のハイボールをご馳走してくれるのである。
 名物の豚の角煮。あれは絶品だった。なんかハイボールひとつで短編小説書けそうだな。
 今日も鼻ズルズルだけど、行っちゃおかな。

 



『韓流ですが…』

 流行はわかるが、なんでもかんでも韓流ってのはどうだろ。特に男性ユニットだが、複数人いる中で必ずひとりふたりは、「どした?」ってのがいることを見逃してはならない。並べると個性があっていいように思えるけど、引き立て役というよりは偏差値を落としているに過ぎない気がする。
 長身細身でダンスが上手くて色白薄くちで一重まぶたで茶髪だったらなんでもありったのはもうよしましょ。こ慣れちゃった日本人に辟易してたとこにヨン様が登場して、しばらくはそっち方面が紳士に思えても仕方ないけど、そろそろやっぱ日本人がいいやって思わないことには我が国のエンタメ&ポップスはダメになる。日本進出が韓国の国家戦略だとすれば、ちゃんと吟味してあげることが礼儀である。なんでもかんでもでは最終的にK-POPアーティストを苦しめることになると思うけど。
 ジャニーズとかやっぱいいよ。関ジャニとか、じわっときて好きだな。



『のりさん50歳のお誕生日』

 昨日、ザ•木梨憲武ショー『NORITAKE GUIDE 5.0』初日を観てきた。今回の演目については、企画段階からのりさんにお話を伺っていたにも関わらず、本当に笑わせてもらった。
 ネタとか芸というジャンルを越えた、アーティストなんですね、あの人。関節の動きひとつとってもすべてがアートに繋がる。真っ白いキャンバスに自由に色をさして、好き放題やってるように思わせといて、確実に万人の琴線を揺さぶっていく。入り口も出口も笑いだけど、妙なセンチメンタリズムが入り交じって、口角上がったままため息でちゃうのである。
 年齢もほぼ同じ。演目の中にある宝さがしは、まるで俺の引き出しの中をかき混ぜているよう。
 ネタよりも、芸よりも、本能に近い感覚がつくり出すアーティスティックな笑いは、一過性の満足ではなく、海馬に摺り込まれていく。そこにはずっと40年間憧れ続けた東京を見たような気がした。
 スタイリッシュでリアリティに富んでて、シャープで軽くてセンチメンタルで部活動で、そして東京。

 のりさん、50歳の誕生日おめでとうございます。



『今日から3日間、日本橋』

 今日から3日間、日本橋三井ホールで木梨憲武さんの生誕50年記念ライヴが行われます。せっかくなので3日皆勤で拝見させていただこうと思っています。
 日本橋というのところは、10年位ずっと通い続けていた銀座から近いものの、百貨店に用事がある訳でもなくなかなか立ち寄ることのない街だったけど、せっかくなのでこの3日間で散策してみようと思う。
 とはいえシャレたホテルで食事なんていう嗜好はなく、代々暖簾を受け継ぐ丼モノの名店だとか和菓子とか、ちい散歩的に触れてみたいのである。
 早速、本日は17時よりなんてことのないサテンである人と打ち合わせのアポを入れました。煮え切った
真っ黒のコーヒーにバームクーヘンなんていうのを勝手に想像しております。 
 そのあと、木梨先輩の勇姿を拝見させていただき、きっとどっかへ流れるんだろうな…
 んで鼻グズグズになるんだろうな…



『やっぱ花粉症…』

 昨日「脱花粉症」なるタイトルで軽快に書きましたが、昨晩やってきました。深夜0時近く、三茶のスポーツBARで白ワイン飲んでる最中に。本当に迷惑なサンタクロースです。
 杉花粉がなにか世のためになることってあるのだろうか? 愚問か…杉の木はそれなりに役割があるんだもんな。
 毎年の事ながら、花粉症がはじまるとクシャミが怖くてクルマに乗れなくなってしまう。ちなみに今までの連発記録は16。時間にして35秒。この間、ほとんど目は閉じられる。さすがに運転中の記録ではないが、とはいえ運転中の10連発はZARAである。おっ、なんだかアパレルっぽいぞ、と下らないことを言いつつ、かなり憂鬱になってきたので今日はこれにておしまい。



『脱•花粉症』

 おかしい、変だ、ほんとうに花粉症がこない。こんな春は20年ぶりだ。4月中旬の陽気というのに、鼻も目も初夏のような清々しさだ。
 今まであまりの辛さから酒に逃げ、血行が良くなりすぎて余計に悲惨なことになって、そんなことを繰り返していたが、今年の春酒は臆病心など微塵もなく飲める、ってゆーか飲んでる、とゆーより飲み過ぎてる。
 3年間治療し続けている減感作療法。左の肘には60回以上注射針を射しただろうか。どす黒い皮膚は、はた目には完全なシャブ中だが、俺には勲章だ。2週間に1回、せっせせっせと通いつめて脱杉花粉。石の上、いや、意思の上に3年。ようやく体質改善に成功したのである。
 とはいえ、気を引き締めて飲む。そこじゃない。気を引き締めた生活を心がける。まだまだ油断ならない2、3、4、5月。1年なんて8ヶ月だけでいいと思った俺に、希望の4ヶ月がやって来た。
 小躍りするように嬉しい。春の訪れはこうでなくちゃならない。ありがとう60本の注射針。



『100円ショップに思う』

 東京でマラソンがあると、まちがっても都心にクルマでは出掛けられないので、世田谷界隈でうろうろしていたら、同じような考えの人たちがいたらしく、城西地区はクルマでごった返して大変だった。
 コロコロとかクイックルのスペアを買おうと100円ショップに入ったら、見るからにダメそうな物ばかりだったので、1円も使うことなく100円ショップを後にした。
 100円ショップだからと言ってなんでも買えーっというわけではなない。むしろ100円ショップはどれだけ賢い買い物ができるかが試される場所である。
 ゴマンとある100円ショップだが、品揃え、アイディア商品など、他店と比較されるため、単に安いからというだけでは生き残れない厳しい世界である。私の友人に100円ショップの商品企画および製造を一手に引き受けている者がいる。そいつが一昨年、「ちょっとアイディア貸してくれないか」というので、飲み代だけで引き受けた事があるが、聞けば聞くほど生々しい仁義なき世界だった。他店のアイディアをパクり、それにちょびっとだけ色を足して堂々とオリジナルを謳うのだそうだ。まぁ我々の世界にも若干そのような傾向があるけれど、我々の場合は「パクリ」とは解釈せず、「教材」あるいは「ヒント」と解釈する。クリエイティヴの企画とは、そのような勝手な解釈によるものが多く、それに心傷める人は、速やかにこの世界を去って行く。ずっといる人は、教材やヒントが大好きな私のような人ばかりだ。
 要は、いかに図々しいか、いかに鈍感か、ということがこの世界の長生きのコツである。とはいえ、そういう人たちのパクりのセンサーは恐ろしく鋭くパクってからのスピードがさらに速い。
 なんてことを書いていたら、自分のやっている仕事へのポリシーがボケてきそうなのでこのへんでやめておきます。

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 100円ショップに停まってたイカすベンツ。





2012/03/19

NIKKI『忘れ喰い』

2012/03/16

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NIKKI『100円ショップに思う』
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