『気持ちいい昼ごはん』

 中目黒には珍しい京都のおばんざい屋で昼ご飯をたべていたら、ジーパン再生職人のユージがいたので、鍋をつつきながらうだうだ1時間以上喋った。楽しかったな。ユージはもうすぐ28歳らしいが、今時の28歳の青年はこんなにも純粋に夢を描けるのだろうかと感心してしまった。それは決してでっかい夢ではなく、ささやかではあるがユージにとっては大切な夢だ。目標と言い換えた方が的確ではないかというほど実現性の高い夢。今、自分がやっていることの延長線上にある確実な夢。1億円当てるとかゴツい家立てるとか世界一周とかヒルズに会社つくるとか、そんなところからかけ離れたユージの中だけにあるちっぽけで大切な夢。
 ユージはきっと、遠い先の将来のことを考えるよりも、ちょっと先にあるなにかに向かっていて、そこに辿り着いたらまたちょっとだけ先にあるなにかに向っていくんだろう。まるで各駅停車の電車のように、のんびりと、というよりはじっくりと確実に淡々と次の駅を目指しながら人生を進行しているのだろう。
 俺にはコレという夢なんてないけど、ユージの話を聞いていたら、そういうのもありだななんて思ったりした。気分がよくなったのでウクレレを弾いたら自分で言うのもなんだがかなり上達していた。気分が良かったのでそう聴こえただけかもしれないな。やっぱウクレレは嬉しいときに弾くのがいいね。ぽろろん!



『名刺のはなし』

 10年以上前の名刺ファイルがでてきた。何百人にもおよぶ名刺の中で、今でも同じ電話番号の人は何人いるのだろう。おそらく医者とか個人商店主とか坊さんぐらいしかいないんじゃなかろうか。広告代理店なんて10年も経てば、いろんな部署をぐるっとひと廻りして同じ部署に戻ってくる可能性はあっても、10年ずっと同じってことはまずない。
 名刺って、渡したり渡されたりするだけで安心してしまう悪いクセがある。それでもって久々に連絡したら別の部署で関係ない仕事してて、辞めてるやつもいっぱいいるしまったく意味がない。ほんと名刺って一体なんだろう。
 俺もいっぱい名刺もらうけど、名前を見たところで顔はちっとも浮かばない。年齢によるものもあるんだろうが、それでもこの名刺大国においては誰もが思っていることだろう。要は名刺で覚えてもらうのではなく、個人のインパクトで相手に記憶してもらわなければダメなのだ。
 デカい会社のやつらは名刺依存症の疑いがあって、心のどこかで「どう、一流企業だよ」って無言のうちに下らないプレゼンテーションかけてくる奴がいる。さらにその裏側には「この会社の名刺を持つということがどれだけ大変か知ってる? そうそう、君が思ってる一流大学の出身で…」みたいに、勝手に妄想のボルテージを上げてるアホもわんさかいるから面倒くさい。
 そういう名刺を貰い慣れていないやつは、「すげぇ、これ、きっと幸運を呼ぶカードだ」って思ってしまうだろうけれど、一流かぶれの名刺を渡すやつに限って仕事はルーズだし人任せだし悪いことに計算高いというケースが多い(当社比)。そもそもそういうやつらは名刺を渡す瞬間にエクスタシーを感じすぎてピークとなり、後は尻すぼみになっていくのが関の山だ。本当に仕事に向き合っていくヤツは名刺ではなく時間を重ねていくうちに実力を発揮していくものだ。
 ということで俺の名刺の端っこはギザギザだ。他のスタッフとは明確に違うギザギザハートの子守唄だ。印刷関係に詳しい人は、「え、これ、お高いんじゃないですか? この加工はかなり手が込んでますから…」と、仰る。ふむふむ、なかなか良いところに目をつけてらっしゃるが、なんてことないです。ギザギザはハンドメイドです(確か1年前ぐらいの日記でも書いたよなぁ)。田舎の友だちから貰った『ギザッコⅡ』でせっせと切ってるだけです。それだけでインパクトは大きくなるもんです。
 ま、それだけの話ですが。




すごいのが出てきたから記念に撮っておいた。




『郷ひろみディナーショウ』

 郷ひろみさんのディナーショウに行ってきた。すごいね、KING OF DINNER SHOWだ。
 今回もスタッフとして参加させていただいているが、ヒロミさんのもっとも尊敬するところは、徹底的にファンを楽しませるということだ。そのためにいつもどこか冷静な自分を保ちながら、最高潮にまで自分をヒートアップさせていく。それがディナーショウという特別な時間におけるヒロミさんなりの想いであり決意なのだろう。
 高価な料金を払って会場に訪れる人たち。精一杯着飾っていつもとは違う自分をつくる。郷ひろみと過ごす特別な1時間が今年一年の自分に対する褒美であり、新たに迎える年へのゴングなのだろうか。会場の最後列からオーディエンス越しにステージを観ていると、オーディエンスの熱視線からこぼれる想いまでもが視えるようだ。
 俺、なんでここにいるんだろ?といつもながら思ってしまうのだけど、ドレスアップした女性たちのドキドキした表情を見ていたらジーンときてしまった。
 それにしても今年のショウはすごい仕掛けだ。あの演出に負けてしまうアーティストはいっぱいいるんだろうな。やっぱこの人だから、このセットが演出として成立するんだろうな。
 ショウを観に来た人たちにとって、この1時間がどれほどの意味を持つのだろうか。そこにはどのような感慨が生まれるのだろうか。男性客は男として郷ひろみからなにを受け取るのだろうか。
 ヒロミさんのステージを観て、ディナーショウには格式があるのだとあらためて感じた。それはショウを観終えた人たちの表情と空気を見ればわかることである。
 もいっかい観たい。また行こ。今度はベッチンのジャケで。痩せたから着れると思うし。



『肉体改造』

 65.5kg。きたね、ついに。ー5.5kg。ダイエットではない、シェイプアップである。アップアップではない、ぼちぼちである。始まりはヒロミゴーのツアー打ち上げで北陸の温泉宿に泊まって豪飲した直後の大浴場の体重計だった。「71kg」。史上最重量を示す数字に即対策を練った。まず自分に言い聞かせたことがある。「あせるな」「むりするな」「いやになるな」である。
 とりあえず3ヶ月という時間を設定した。1ヶ月(30日間)で落としていい体重はー1.5kgまでに設定。食事面では夜の炭水化物は極力控えるが、ムリはしない(「寿司屋に行ったのににぎり食わないバカがどこにいる論」に基づく)。酒はやめない(「また酒飲みはじめたらすぐリバウンドでしょ? それよりも禁断症状が出たらどうするの論」に基づく)。バランスボールは毎日やる(「あまりたくさんのエクササイズメニューを組むと義務感に押しつぶされてどんどんイヤになる論」に基づく)。上記のものを、ほどほどにこなし、そして俺の肉体からは5kgにもおよぶメタボが消えた。
 ヒロミゴーのツアーファイナルからヒロミゴーのディナーショウの間にという目標にもなんとか到達した。あとはそこそこな決まり事をぼちぼちと守り実践するだけである。
 痩せたことにそれほどの感激はないが、なにかちょっとだけやり続けていることには程良いプレッシャーを感じて心地よいのだ。腹回りが減るだけで身のこなしが違うことも実感している。酒も飲めるし、食いたい時には寿司も食える。バランスボールとはいえ、3ヶ月間続けるとそれなりの効果がシルエットに表れている。
 つまりの生活は何も変わらずに、肉体は変わっていくのだ。わっはっは。



『忘年会』

 もう忘年会が始まってるらしい。今年はまだ1ヶ月以上も残っているのに。俺はいいわ。好きだね、みなさん。酒飲むだけでしょ? 乾杯するときだけ「今年はお疲れさん、ルネッサーンス」ってゆーだけでしょ。あんま興味ないな、わざわざ十何人も揃って飲むのは疲れるからいいわ。出たら出たでみんな盛り上げなあかんし、頼まれなくてもそうすると思う自分に疲れる。
 ただ忘年会というのは会社の若手社員にとっては大きな仕事だからね。能力を問われるいわばプロデュースものだもんな。予算幾らでどんなものが食えて飲めて雰囲気はどうで…接待ならばともかく同じ会社の人間にそれやって、下らないゲーム大会までやらされて、取引先の業者から景品もらうために頭下げて、ある意味修行だね。こうして日本の会社はチームワークを築いたり社員の適正を占ってきたのかも知れないよな。忘年会って単なる季節の風物詩にとどまらず、一大イベントであり勝負の時でもあるんだよな。
 俺は例によって、この年末もご無沙汰している飲み屋を行脚して、おやじさんやお母さんたちに忘れられないように努めるよ。ここ数年やってるけど、考えてみればそれが俺の忘年会だな。




2008/12/03

『気持ちいい昼ごはん』

2008/12/02

『名刺のはなし』

2008/12/01

『郷ひろみディナーショウ』

2008/11/28

『肉体改造』

2008/11/27

『忘年会』
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