『与那国野球中年ものがたり。前篇』

前篇:「真心が打たせてくれた大飛球」


 与那国島へ行ってきた。
 与那国島とは沖縄の遥か南というか、地理的には日本最西端の島とあるから、西寄りの南に位置すると思う。地図帳を開いたわけではないので曖昧な表記ですまん。
 ちなみに与那国島から台湾はわずか110kmの距離にあり、石垣島よりも7kmほど近いというから本州からどれだけ遠いかがうかがえる。

 前もって言っておくが、今回の旅の目的はキャッチボール&ノックである。
 観光でも慰安旅行でもない。
 そこに行く理由は野球。ベースボールあるのみ。
 野茂にはじまりイチローや松井らがメジャーリーグで活躍してしばらく経ち、今では日本人メジャーリーガーの活躍もそれほど珍しくなくなった。
 今シーズンからは怪物・松坂がボストン入りし、いきなりメジャー打線をきりきり舞いさせたかとおもえば、デビルレイズの岩村もオープン戦の不調はどこへやら、当たりに当たって大変なことになっているではないか。
 そうだ、野球だ、ベースボールだ。そんな単純なシナリオが僕たちの脳裏に刻まれた。
 だからこそ我々は海を越えてフィールドオブドリームスなのである。

 もともと我々のDNAには野球魂が脈々と流れている。いつだってキャッチボールしたくて仕方ないのである。
 ついこの前も仕事で岐阜の工場を見学したが、昼休みのチャイムが鳴って弁当を食べ終えたら、誰からともなくグローブを持って芝生の上に駆け出してくるではないか。
 みんなみんなキャッチボールをしたくて仕方ないのだ。いくらサッカーが盛んになったとはいえ、野球で熱狂したお父さんに育てられた子はやはり野球に還る。カムバック・サーモンというわけだ。
 白球を追う姿は美しく、美しい姿には笑顔が宿る。その笑顔は僕らにも伝染し、いつしか僕たちはキャッチボールをする工員たちの輪に加わっていた。
 ちなみに、女子はこれまた多分に洩れずバレーボールで楽しんでおられた。
 弾ける若さ、躍動する白い肌、首筋に流るるひと雫の汗、ベタつく黒髪、押し出すような吐息。俺は変態か。
 それにしても昼休みにキャッチボール&バレーボール。これさえきっちりやっておけばセクハラなんて無縁の産物。次長も課長も新入社員も和気あいあいの昼休み。つい数十年前までは当たり前の風景だったのに、パソコンとゲームに支配された今ではこんなシーンさえも懐かしい。
 植木等さんのやっていたサラリーマン劇場とは、こんなにも平和でのどかで豊かな環境だったのだ。

 早々に話は脱線してしまったが、そのような理由からも我々は海を渡ってまでベースボールを追いかけたのである。もっとも経済的な理由から海外でのプレーは断念せざるをえなくなったのだが、それでも日本最西端でのゴー・ベースボールは実現したのである。

 与那国島に着く前に石垣島で一泊することにした。最西端プレイの前に肩ならしといったところである。
 宿泊先の石垣島全日空ホテル(いかにもプロのチームがキャンプに使いそうなホテル。この響きがまたグッとくる)には、春休みということでファミリーやカップルやワケありの男女がごまんといて、みなさんいかにも南国情緒を味わわんとばかりに短パン&ビーサン&アロハの3点セットでロビーをうろちょろしていらっしゃる。
 ちなみにこの日の石垣地方は気温17℃に加え強い北風が吹きすさび、3点セットにはほど遠い気候だったのだが、せっかく南の島に来たのだからとみなさん無理してでもトロピカルなルックをされたかったのだろう。ご苦労さまです。

 さて、我々ベースボーラーズはチェックインを済ませると9人揃って一目散にエントランス脇の芝のグラウンドへ飛び出した。右肩をぶるんぶるん回しながらやる気満々である。
 とはいえ、平均年齢40歳を数えるシニア球児の肉体はもろい。入念にストレッチ&ジョギング、これ基本。これだけでリタイアしてしまった者もいなかったわけではないが、そんな奴には無情のケツバットを叩き込む。このバットがケツをヒットする鈍い音がシブくて、心の奥底に眠っているマゾっ気が目を覚まし俄然やる気を起こさせる。ビシッ! ぞくっ! ビシッ! ぞくぞくっ! ビシッ! …おっ、おおっ…

 パコーン。シュルシュルシュル〜っ。南国の湿った空気が打球に音色をつける。
 グレイの空にうっすらとグラデーションのかかった紅が俺たちをタイムマシーンに乗せる。
 グラブの内側を反対の拳でパンパンと叩く度に5年10年とフィードバックしていく。
 ピッチャー役を務めたHの頭皮からは一球投げるたびに毛髪がにょきにょきと生えてきた。
 その数は二乗単位で増え続け、一球投げたら1本、二球目投げたら2本、三球目で4本、4球目で16本、5球6球7球と爆発的に毛髪は増え続け、20球を投げた頃にはスキマスイッチみたいな髪型になっていた。
 バッターボックスより遥か彼方でグラブを構える僕の頬にも若さが悪戯を施した。
 何年振りだろうか、自慢のピュアスキンにごてごてとニキビが転がっている。
 ごてごてを指でなぞった。そこにはフォークギターのBGMにのっかって懐かしい感触が甦った。
 想い、想われ、ふり、ふられ。やべっ、これフラれニキビじゃん。最初から数える場所変えよっと。
 あ〜、ほろ苦くも甘酸っぱい青春の芝よ。このまま僕をあの頃にとどめたまへ。

 くりさ〜ん、行きましたよ〜!

 ライライライ、オーライっ! 落下位置確認。バックホームのための助走距離確保。捕球のため飛球にロックオン、おまえにチェックイン!
 あれれれー、ボール超えちゃったー。
「なにやってるんすかークリさーん」「あはははー」「わはははー」
「おー、わりーわりー。今、地震で地面が3m前にズレタ」
「わはははー」

 もうなにがなんでもいいから最高なのである。

「すいませーん。僕たちも仲間に入れてもらっていいですかー?」
「いーよ、一緒にやろうよ」

 屈託のない笑顔でダイヤモンドの中に入ってきたのは、宿泊先のホテルに入社したばかりの研修生たちだった。しかもこいつらめちゃくちゃ上手い。ひとりは高校野球の長野県大会の決勝戦まで勝ち進んだ時のピッチャー、そしてサウスポー。ノースリーブにしなやか浮かびあがった筋肉を見ただけで俺たちは三振を喰らったような気分になった。

 タイムスリップしたはずの肉体が、本物の若者と出会ったことで現実に引き戻される。
 俺のニキビはいつしかシミに変わり、スキマスイッチは元通りの松平健になっていた。
 タイムマシーンなんて所詮まぼろし。奴らの前では、単にバカ元気な野球中年にしか映らないのだろう。
 若さを見せつけるがいいさ。若さを誇るがいいさ。どうせ今のうちだけなんだよ、そうやってほざけるのは。俺だって、こいつらだってそうだった。ちゃんと若い頃を若い力で生きてきた。風邪引いて下痢してふらふらになっても俺たちは若かった。投げる球も速かった。素振りの音だって凄かった。ブンッブンッブンッ!毎日ブンブン言わせてたあの頃も、今ではアルバムの片隅で退屈そうにあくびをしてる。

 ブンブンがブツブツに変わる。汗のかわりに愚痴が出る。中年とはみっともない生き物だ。マウンドの上にいる奴が若いというだけでねたみやっかみひねくれる。ノースリーブを着ているだけで、顔にシワがないだけで気に入らない。勝手に気に入らないと決めつけているもうひとりの俺がもっと気に食わない。
 県大会準優勝投手の球を確かめることもしないで負けを認めるのが中年のベースボールか?ちがう、ちがうぞ。中年にもプライドはある。フルスイングの三振はあっても見逃しなんて絶対しない。
 さぁ投げてみろ、昔若かった俺がこの場で今若いお前のプライドをズタズタに玉砕してやる!

 行きますよー。
 おー、来いっ!

 カキーンっ。
「おー、外野バックバック、でっけーぞ!」

 あれ、当たった…しかも真芯でジャストミート。

「すっごいじゃいないですか。あの当たりロングヒットですよ」
「そ、そーかー?」
「めちゃめちゃいいスイングしてましたよ」
「そ、そっかなー?」

 ごめん。うれしい。うれしすぎる。さっきまでの悪口、あれ全部ウソ。でも実際言っちゃったから、過去のこと。人生今が大切だ。過去の積み重ねが今となりやがて未来へと続くけれど、それでもしょーもない過去は即消去。

「じゃ、今度はもう少し速い球でコースもインコースの厳しいとこ行きますよ」
「おおっ、こいやっ!」


 追伸 研修生様
 あなたが加減して投げてくれたのははなから分っています。大人だもん、そんなことわかってますよ。
 ただ、あの頃に向かってバッターボックスに立った僕たちの夢を壊さないようにと、君が打ち頃の、ビーフで言うならばミディアムレアのような極上の御馳走を投げてくれたことに感謝しています。
 本当言うと、どれだけ易しいボールを投げてくれたところで僕が打ち返せなかったら僕はこうして君に感謝することを忘れていたかも知れません。ということは、僕の打撃センスもまだまだ捨てたもんじゃないってことでいいですよね。
 僕が打撃を終えて、他の仲間たちが「俺も俺も」って、まるで小学生のようにバットを取り合って、その光景はまるで片道1時間半の真夏の通学路から家の玄関に辿り着き、おばあちゃんが用意してくれたキンキンに冷えた三ツ矢サイダーを一気に飲み干した時のように爽快だった。

 僕だけでなく、僕の仲間にもホームラン性の打球をかっ飛ばさせてくれてありがとう。
 夕食のとき、みんな揃ってそれはそれは賑やかなバッティング自慢大会になりました。
 君のおかげです。
 あと一勝というところで甲子園に行けなかった君ですが、僕らおじさんにはとてつもなく大きな感動と興奮を与えてくれました。本当にありがとう。
 きっと今頃はホテルの厨房でしごかれている頃でしょう。野球で言えばボール拾いですね。
 どうか胸を張って、誇りを持って、ボール拾いではなく、フライパンやお皿を洗ってください。
 君の真心があれば、かならずお客さんの舌と心を満たすことでしょう。
 僕らは君にもらった自信をバッグに詰め込んで、最西端の島へと向かいます。


(後篇へつづく)



本気です。



『クラス替え』
 新学期になりました。クラス替えの季節です。小学校の時は、確か1、2年時、3、4年時、5、6年時と6年間で3回のクラス替えをしました。
 あれは残酷ですよね。それまで仲の良かった子とか好きだった子と無理矢理引き離されるようで、“なんでこんなことするんだ”と本気で怒ったりしたものでした。
 とはいえ3年時のクラス替えの頃には、まだ好きな女の子がいたわけでもなく、別にやればぐらいな気持ちで右から左に受け流していたのですが、5年のクラス替えの時には好きな女の子と違うクラスにさせられてしまうという哀しい定めに泣きたくなったことを覚えています。
 そして全面に哀しみを携えている僕を見て、担任の先生はひとつの提案を出したのです。
「好きな異性がいるなら、その子の名前をはっきりと言って、同じクラスにさせてくださいって言ったら、そうさせてやるぞ!」
 その言葉に僕はとても感動して、先生の言葉が終わらないうちに「先生、僕はアツコちゃんと同じクラスになりたいです!」と勇気を出して言うと、クラスメートから拍手が沸きました。
 きっと先生のからかい半分から出た提案だったろうに、思わぬ僕の発言にクラスのみんなが拍手するものだから、先生もその場で承諾せざるを得なくなってしまいました。

 僕は嬉しかった。
 大人になった今に思えば、あれは先生のノリ的な発言だったのだろうとか、ちょっとしたイジメみたいなものだったとか、誰が誰を好きか白状させる趣味の悪いイタズラだったのだろうとか、いろいろ考えるけど、そのとき僕は確実に嬉しかった。アツコちゃんとまた毎日同じクラスにいられると思うとすごく嬉しかった。
「そーか、ケースケはアツコと同じクラスになりたいんか。よっしゃ、わかった。んで、アツコはどうなんや?」
 計算外。またしても趣味の悪いイジメだ。ちゃんと白状したんだから願い叶えろよ。
「な、アツコ、おまえはどうなんや?」
「………」
「あれ? アツコは嫌なんか? それとも恥ずかしいんか?」

 時代が時代ならセクハラ打ち首島流しの刑である。
 そんなもん、10歳の少女がハツラツと言えるかこのバカちんが!
 それとも俺は嫌われてるのか?
 ずっとうつむいたままのアツコちゃんを、僕はぱかんと口を開けたまま、不安な気持ちを隠し持ちながら見つめていた。
 本当は“わたしもケースケくんと一緒のクラスになりたいです”と言ってくれることを、ちょっとだけ期待していたのだが、その頃から僕は、恋なんてそんなに上手くいくもんじゃないってどっかで思ってたから、黙りこくってるアツコちゃんのことを恨まなかったし、それよりも同じクラスになれるのならこれぐらいの哀しみなんかへっちゃらだと思った、とうよりは、そう自分に言い聞かせていた。

「まぁ約束は約束やで、一緒のクラスにしたろかな」
 クソ担任は相変わらず可愛くないものの言い方をするけれど、そんなことはどうでもよくてアツコちゃんと同じクラス決定に嬉しくてたまらない僕。
「他のみんなも好きな子がおったらケースケみたいにちゃんと言ったらおんなじクラスにしたるでな。ただしホームルームの時に言わなあかんぞ」
 完全なる悪趣味でセクハラ裁判間違いなしだが、おかげで僕とアツコちゃんは同じ5年4組になった。

 5年生になっても僕はアツコちゃんのことが好きだったけど、結局僕が彼女を好きだと言ったのは、クラス替えのことを話したホームルームの時だけだった。

 6年生になる時、アツコちゃんは隣の県の海のある町に引っ越すことになった。
 それを聞いたのは5年生の12月頃で、それからしばらくはすごく哀しくて、だけど今回ばかりはいくら担任の先生に勇気を出して発言しても彼女の転校は避けられないから、なんともやりきれない寂しさに押しつぶされるように毎日を過ごした。

 12月。1月。2月。まだそこにアツコちゃんがいるのに、すでに遠いところに行ってしまったような気がして、寂しくて、悲しくて、やりきれない。
「ケースケ残念やったな。6年生では離ればなれにならな仕方ないぞ。今度は俺もなんともしたれんで」
 そんなことは分っている。僕だって何ヶ月もかけて心の整理をつけている途中なのだ。今さらあんたがまた興味半分でクラスのみんなの前で名案めいたことを披露しても、もうそのテに乗るか!

 僕はアツコちゃんのことをホームルームで「好き」と言ったけど、かといって特別に仲良くなったわけではなく、もちろん仲悪くなったわけでもなく、ただいつもアツコちゃんが視界に入ったり彼女の存在を肌で感じたりすると、僕はドキドキして、アツコちゃんはそんな僕を知ってか知らずかどこかクールに振る舞ってた。僕は彼女と手をつなぎたいとか一緒に帰りたいとか、ましてキスしたいなんて思ったことなど一度もなく、ただただ僕は僕が好きな人と居られる残り少ない時間を僕なりに大切にしていた。

 6年になってアツコちゃんは海の町へ引っ越して行った。
 僕は寂しくて、だけどアツコちゃん以外の人を好きになろうなんてことはもちろん考えず、やっぱり毎日アツコちゃんのことをいっぱい考えながら学校へ通ってた。

 担任だけではなく神様も悪戯に加わったのか、修学旅行はアツコちゃんが越して行った海の町へ行くことになった。生涯初めての修学旅行に浮かれる気分と、その場所に行けば余計に悲しくなるという恐怖が入り交じりなんか不思議な気持ちになったけど、でもどっちかというと浮かれ気分の方が勝って、11歳の少年は修学旅行を心待ちにするようになっていた。それにうまいこといけば、夜こっそりと抜けだしてアツコちゃんと会えるかも知れない、なんて淡い期待をよぎらせていると、「えー、修学旅行中、個人での自由行動は禁止する」とまるで温度のない担任の声がぽろり。
 世の中、どこまで切ないのだ。
 中学生だったら盗んだバイクで走り出すのだが、まだ毛も5〜6本しか生えていない11の夜。深く吸い込んだ哀しみを溜め息で吐き出すことしかできない。
 それでも修学旅行。ヤッホー、わーい。無邪気なもんだよ6年生。

 修学旅行の夜。観光してお土産買って、ゲーム大会やって、体操着に着替えて、食事の時間になりました。
「えー、それぞれ出席番号順に並んで席に着くように。ケースケ、お前の隣の席、開けとけ。俺が座るから」
 なんでだよ。先生なんかとメシ食いたくねーよ。なんで俺の横に座るんだよ。

  「あ、そうだ。ひとり新しいともだちを紹介する。どうぞ、入って」


 ……あ、あ……アツコ…ちゃん。
「久しぶりだな、アツコ。ちょうどケースケの隣が空いとるから座って一緒にご飯食べてけよ」
 
 僕の隣にアツコちゃんが座る。僕の知らない町で、日が暮れてから初めて見るアツコちゃんがいる。
 嬉しくて壊れそうな気持ちははじめてだ。
 恥ずかしくて泣き出しそうな気持ちもはじめてだ。
 何か言おうとしても何も言えない。
 感情が肉体を凌駕する。

「こんばんわ、ケースケくん」
「こんばんわ」
「ひさしぶり」
「ひさしぶり」
「あのね」
「うん」
「クラス替えの時、一緒のクラスにしてほしいって言ってくれたでしょ」 
「うん」
「だから今日は、先生に来ていいですかって、わたしからお願いしたの」

 僕はもっともっと嬉しくなってもっともっとなにも言えなくなってしまった。
 おかげで修学旅行の記憶は、夕ご飯の時からパタッと消えた。



ステーキひと筋三十余年。安くて旨い、鉄板焼「チャイム」のお父さん。


写真日記『中目黒・桜だより 最終花。』
3月30日の夜、目黒川沿いの洋服屋さんたちが恒例の夜桜祭りを開きました。
約30メートルに渡り、オープンな居酒屋が一夜限りののれんを出します。
料金はタダ。通りがかった人が飲みたそうな顔をしていたら、それを察知して酒を振る舞う。
その昔、江戸っ子がこよなく愛した祭りのスタイルとどこか似ているお洒落で粋な時間がそこにあります。
僕もかれこれ7年間もタダ酒飲ませていただいています。みなさんありがとう。
それまではとても暖かかった中目黒ですが、なぜか花見の夜には冷え込むというのがジンクスです。
そして宴が終わると嘘のように寒が戻り、今週の火曜日には東京に雪が降りました。
今日の桜には葉っぱがちらほら、どころか、今度は葉桜が見頃に向かって慌てだしています。
たった10日間ほどの桜だよりでしたが、木の枝一本、花びらひとつ観察しているだけで、
確実に季節は変わってゆくのが見てとれます。
花びらを咲かせるのが嬉しいのか寂しいのか。
それはまるで出会いと別れを繰り返す人間模様のようです。
これでしばらく中目は静かになりますが、もう少ししたらまた、賑やかな目黒川が恋しくなるかもしれません。
桜を見てもういちど寒くなって、そして本気で暖かくなったら木々は新緑に覆い尽くされ、
そうなると中目黒は春から夏へとタスキが渡されます。
中目黒の桜のみなさん。今年もお疲れさまでした。
来年もどうかひとつ、よろしくお願い致します。



夜はひときわにぎやかな川沿いの小路。
中目さくら祭り。ビール、チューハイ、ウィスキー。
豚汁も登場! もちろんタダ。
イカ焼きビルゲ。本日は屋台にて。 マハカラからは特大刺し盛が贈呈され、
泣く高野さんと刺身をねらうsuーさん。
仲間50人にacts of faith10周年を祝ってもらい、
ケーキに顔を埋め、喜び爆発の高野さん。



写真日記『中目黒・桜だより』代打篇:その3
   拝啓、栗山様。

   与那国は今日も曇っているのでしょうか?
   今日の中目黒は、肌寒いものの気持ちの良い空です。
   桜の下では色々な人間模様が見ることができます。
   横目でチラリと見るだけのおじさん。
   ずーっと眺め続けるおばさん。
   ひなたぼっこする猫にはしゃぐ子ども。
   おしゃべりばかりのママさん。
   一心不乱に写真を撮る青年。
   仲良く記念撮影する老夫婦。
   颯爽と駆け抜けていくジョガー。
   黙々と取り締まりするお巡りさん。
   沖縄でたくさんの人たちの心に触れられると良いですね。


                        敬具
   平成19年4月4日 爽快快晴、おやつ時
                        フグ




写真日記『中目黒・桜だより』代打篇:その2
   拝啓、栗山様。

   無事与那国島に入ったようでなによりです。
   中目黒は、また冬がきたのかと思うくらいに寒く、
   雨が降ったりやんだりとはっきりしない天気です。
   人影のない川沿いの飲み屋は、
   今日の夜もいつもの賑わいを見せるのでしょうか。
   くれぐれもお酒の呑み過ぎには気をつけて下さい。


                        敬具
   平成19年4月3日 晴れ間をみせたおやつ時
                        フグ






2007/04/10

『与那国野球中年ものがたり。前篇』

2007/04/09

『クラス替え』

2007/04/06

写真日記『中目黒・桜だより 最終花。』

2007/04/04

写真日記『中目黒・桜だより』代打篇:その3

2007/04/03

写真日記『中目黒・桜だより』代打篇:その2
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