『からっぽ』

 別れを告げた…いや、卒業した中目マロン。想い出を箱詰めにして移動したらこんなにも広かったのか。確か8年前のバレンタインデーに引っ越しパーティをして92人が溢れたことを覚えている。
 餃子を50人前注文して、「宝来」のおばちゃんに”頼むから38人前で勘弁して”と泣かれたことがある。区切りのいい数字ではなく38人前というところに限界までチャレンジしたリアリティを感じたものだ。後日店を訪れたら”腱鞘炎になるかと思ったわ”と乙女のように笑っていた。
 中華料理店にとって餃子を作って腱鞘炎になることは、役者が舞台の上で死ぬことと同じぐらい誇り高いことだとオレは思う。
 そんな小ちゃな思い出が億千万も詰まった中目マロン。本当にさようなら。

 

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『引っ越した』

 引っ越した、が、写真のような状態。段ボールの山がいつになったら平野になるのだろう。黒板もしばらく使えなさそうだな。爪たててキキィ〜とかやりたいけど。
 この段ボールの中には歴史が詰まってる。ロクなもんじゃないけど、それでも今までの10年間がぎっしりと。ひとつひとつ開封しながらまた感激に浸るのだろうか…ないな。わけない。そんなことしたら2年以上かかる。とりあえず、毎日かあさん。ちょこちょことやりますわ。
 そして、中目黒さん。永い間ほんとうにありがとう。ずっと忘れないからね。オレのことも忘れるなよ。

 
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段ボールに埋もれて笑うフグ。不気味。



『チカとマサ』

 大学の同級生のチカとマサと飲んだ。チカは函館出身で現在北海道屈指の強豪ハンドボール部を率いる高校の鬼監督。マサは市原出身の元サッカー日本代表選手で現在150人のサッカー部員を率いる某私立高校の鬼監督。どちらも子ども達からすれば鬼である。鬼たる所以を書こうと思ったが時代が違うので誤解を招くといかんので割愛する。
 四谷三丁目で飲んだ。焼酎ばかり飲んだ。30年前、クラスの誰かが授業中にやらかした小っさな出来事ばかりを並べ立てて、”そーやったそーやった”言いながら飲んだ。
 インカレで輝いていた奴が今グダグダになっていることや、哀しみの死を遂げた奴がいることも話しながら飲んだ。いつも涙をためて体を奮わせながらビンタをとった先生が、とうの昔に亡くなったこと。理事長殺人事件で新学期が一週間延期したこと。2年時の学部内競技大会でクラスが総合優勝したこと。その日にとんでもない事件が起きたこと。ココではとても書けそうにないスレスレのバカ話など、どの話も1時間ぐらいしたいのに、そうはいかないから慌てて話して、そして深夜になった。
 来年は50になるから同窓会をやろうと計画したが、オレたち3人は面倒くさがり屋なので、そういうことにかけては超プロの増井に頼むことにした。深夜に山形で電話を受けた彼は、ひとつ返事でOKしてくれたが、ひとつだけ条件を付け加えた。
 「今年、同窓会のリハーサルを20、30人でやろう!」
 これで50になる楽しみと、49歳になる今年の楽しみもできた。

 


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左/チカ 右/マサ 



『堀ちえみライブ』

 雪のなか、堀ちえみのライブに行ってきた。82年デビュー組ではいちばん好きだったんだな。キョンキョン、早見優、明菜を抑えて堂々の1位! 個人的な話ではあるけど…
 『智恵美我女神』と刺繍された特攻服着たおじさんたちがいたけど、普段どんな仕事してるんだろう。29年前からあの服着てるんだろうか? だとしたらサイズ変わんなくてすごいわ。工事現場の誘導灯みたいなもの持って上手に掛け声をかけさせてた。あと、ソッチ系のファンの方が多いんですね。やっぱアイドルってそういう存在なのかも。男心の中にあるアイドル願望、それがジャニーズじゃなくてソッチ方面行っちゃったかんじってゆーかなんちゅーか。
 堀ちえみには感動した。特にお辞儀の素晴らしさ。ゆっくりと丁寧にこころをこめて。あの頃のアイドルはきっと事務所から徹底的に叩き込まれたんだろう。まるで茶道や華道にも通ずる礼節を感じてやまなかったのである。
 それと振り返るタイミングが素晴らしい。歌はあっちゃこっちゃ行っちゃった部分はあるけど、キメの振り返りは体が覚えているんだろう。10代の頃は振り返りスカートひるがえりフワフワがひらひらして、昨日の振り返りにもその残像がつきまとう。これぞトップアイドルの証明で、これができるかできないかがスターになれるかなれないかの最終試験みたいなものである。
 ライブの後、勢いに乗って握手会に参加しようと思ったが、スタッフから、”いちお関係者ですので”となだめられ、また雪路をそろりと帰ってゆきました。



『中目黒13年』

 昼めしは「青や」の辛鍋。トッピングにラーメンとチーズを入れて、五穀米でずるり。おかわりした五穀米は鍋に入れてぞうすい風にずずず。デザイナーのタケちゃんの喜んだ顔をみて喜んでいるところにオーナー料理長の有紀ちゃんが登場。今や『お願い!ランキング』で有名になっちまった美人女将である。また素敵な企てがあるのだろうか、終始笑顔で去って行った。
 さて中目黒。実に13年もの間お世話になったがバレンタインデーをもってオサラバする。来る事務所は世田谷ものづくり学校である。とはいえ、チャリで10分の距離なので、さみしくなったら目黒川を眺めにくる。まずは、ものづくりの前に荷造り。めんどくせ。


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青い服来て「青や」に入るフグ専務。




2011/02/15

『からっぽ』

2011/02/14

『引っ越した』

2011/02/14

『チカとマサ』

2011/02/12

『堀ちえみライブ』

2011/02/10

『中目黒13年』
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