『王様のおやつ』

 「グーテ•デ•ロワ」という洋菓子。焼きたてのフランスパンを使用して作ったいわゆるラスクである。大人気菓子だから知る人も多いだろうが、お姉(ともだちの)夫妻が贈ってくれたので、鼻息をふがふがしながら頬ばった。
 お姉の名前はゆかりで、しかも名古屋在住だから、包みの中身は間違いなく「坂角のゆかり」(海老せん)であろうという予想を裏切り、見事にキング•オブ•ラスクでアタックしてきたところがニクい。
 さて、その「グーテ…」の紹介文を見て感動した。
”(前略)「グーテ•デ•ロワ」(王様のおやつ)でございます。(中略)お中元やお歳暮に、また、ご商売でのプレミアムとして、あなた様の温かい真心の使者としてお選びください”。
 これが王様、これがプレミアム。お菓子が「使者」である。その使者を口にして唸ってしまうのだからまんまと王様にやられてしまったわけである。さらにカタログに写っている群馬県の本社はまるで宮殿のよう。ますます王様ファンにならざるを得ないわけだ。
 使者は3人。ラスクとチョコレートラスクとホワイトチョコラスクである。それを各3枚ずつ、麦茶をお供に一気に食べたらダイナミックな胸焼けが襲ってきた。
 王様、次は胸焼け用のクスリもぜひ!



『ヒートテック』

 こう寒いとヒートテックが肌身離せないと言いたいところだが、どうも上下ヒートテックとなるとカラダの動きが制限されるような気がしてストレスになる。ギュッと締めつけられるプレッシャーを感じてやまないのだ。
 これは個人差にもよると思うが、もともとタイト目なフォルムのパンツやシャツを好まないので、苦手意識がそうさせるのかもしれない。
 あと、カユイ。化学繊維の宿命なのだろうが、人生9分9厘肌着はコットンで通しているゆえ、ポリポリして仕方ない。モノづくりの理念とコストパフォーマンスは申し分ないのだから、Uブランドにはぜひオールコットンで同じ機能性をもつアンダーウエアを開発してほしい。
 ここで疑問。ヒートテックってモモヒキ?orタイツ? 股間にホールがあるのでモモヒキっていえばモモヒキだけど、タイツっていえばタイツだし。あれ一丁でバレエのレッスンとかやったら問題だからやっぱモモヒキか。
 



『ミッツ』

 この前、ミッツと飲んだ。オカマ論あれこれを聞いてなるほどと頷いた。「あしたのジョー」のポスターが貼ってあったので男たちの熱い青春について尋ねたら、そういう青春に参加できなかったからまともに観れないと言っていた。
 オカマと言ってももともと男で、いつになってもどこかに男は宿っているのだろう。複雑だがその分言葉は重く冷静な佇まいの中に艶やかな影が差している。軽薄で派手に振る舞っているオカマも、向き合って話すと、それぞれ親身になって穏やかに話してくれる。
 昔から悩んだ時にはオカマに相談するのが最適だと思っているが、やっぱそれは正しかったと確信した夜だった。



『たこ焼きへの思い』

 昼時にSが事務所で食う気満々でたこ焼きを買って来てくれたが、急遽打ち合わせをカフェでやることになり、せっかく買って来てくれたたこ焼きは任務を果たせず、そのままカフェに連れて行かれた。
 みんなでカレーを頼んだんだけど、Sはどうしてもたこ焼きを食いたかったらしく、”ココで食べれないか?”と相談された。
 そりゃいくらなんでもダメだろうと言ったら、”やっぱダメだよね”とうなだれて、うつむきながらカレーを食っていた。
 打ち合わせ終了とともにSは大阪に向かったのだが、その別れ際に”じゃたこ焼き、俺の分まで食べといて”とボソっ。よっぽど食べたかったんだな、たこ焼き…と申し訳なく思ってたら、駅に向かっていたSが振り向き様に”ちゃんとチンしてね”と追い打ち。
 Sのたこ焼きへの思いを無駄にしないように、6人前のたこ焼きをチんして3人で食べたら胸焼けした。



『I LOVE YOU』

 凍える六本木交差点で信号待ちしていると、巨大スクリーンからダイドーブレンドコーヒーのCFが流れた。CFに使われている尾崎豊の「I LOVE YOU」が交差点に流れ出すと、始まりから2回目の♪I LOVE YOU〜を信号待ちの何人かが口ずさんでいた。みんな斜め上に遠い視線を送りながら。
 なんで斜め上で遠い視線なんだろう。下向いてた人もアゴ上げた。「I LOVE YOU」聴いても何も変わらないのに、ため息のようなI LOVE YOUだったのに。
 口ずさんでる人同士が互いに気づいて、気まずそうにしているのが平和だった。




2011/01/18

『王様のおやつ』

2011/01/17

『ヒートテック』

2011/01/16

『ミッツ』

2011/01/13

『たこ焼きへの思い』

2011/01/12

『I LOVE YOU』
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