ともだち

 映画のプロデューサーの甲斐ちゃんと昼メシを食った。甲斐ちゃんとは出会ったばかりだがそーとー気が合う。気が合うといつしかともだちになっている。不思議なものだ。「ともだちになろう」などとひと言も言っていないのに、人に紹介するときに「ともだちの○○さん。仕事は○○」となる。
 自分で言った「ともだち」というフレーズにハッとする。ともだちになってたんだ、と。
 ともだちは恋人と違う。恋人になるには告発が必要なのに、ともだちは知らず知らずのうちにそうなっているもの。だからともだちは自然の流れ、ゆえに尊い。
 ちなみに恋人は別れる時にも基本的に告白が必要だ。自然消滅は基本的に逃げである。
 ともだちは一度なればずっとともだち。憎たらしいことが起きて”あいつなんかともだちじゃねー”となっても、感情的になるのはともだちだから。関心がなくなれば無視すればいい。
 たった数回同じ場所で同じものを観ただけの者同士が、酒を飲んで「ともだち」と確信する。
 歳をとればとるほど、嬉しさもこみあげてくる。

 
 



『憲武せんぱい』

 先週の土曜日、憲武さんの個展のレセプションにお招きいただき、憲さんと立ち話をしながら作品を拝見させていただいたら、途中で憲さんの話が聞こえなくなってしまった。作品の凄みが周り物すべてを掻き消したのだ。
 アートのことはわからない。日本語で「美術」となると余計。けれど感じるものがある。表現の出口としての作品性はわからないが、入り口の素晴らしさに感動する。憲さんの視界と創造力とのジョイントを観た感じがして、やっぱこの人の感性って…そう思ってしまうのである。
 思えばとんねるずは革命だった。お笑いタレントを好きになることが「カッコイイ」と思わせた最初の人である。
 あれから30年弱。憲さんは、まだまだカッコイイをやってのけてくれている。「おもしろい」と「よくやるよ」と「スマートさ」と「都会的な感覚」と「運動神経」と「男気」と「風通し」と「新しさ」と「古典」と「部活」をいちいち感じさせてくれる人。それを簡潔にまとめてカッコいい人。
 その奥様が成美さん。ぜんぶまとめて嫉妬はいちゃってるところがまたヨシなのである。
 



『どっかんどっかん大変だ』

 朝鮮半島がすごいことになっている。この事実にどう理由づけがされるのかは見守りたいところだが、へたしたら戦争だ。そうなったらこっちもたまったもんじゃない。国連だなんだかんだ、いったいどれぐらいの力量があるのだろう。地球上のあちこちでエコだの環境だのと頑張ったところで、一発ドカンとなったら、そこを元通りにするにはどれぐらいの時間とカネが必要か。もっと根っこのところで言うなら、軍事演習でどっかんどっかんやってるだけで環境は破壊されていく。その一方で環境問題、生物多様性あーだこーだ。いくら排気ガスを抑えたクルマが登場しても、電気メーカーやガス会社がなにしても、どっかんどっかんで振り出し以前になってしまう。
 人死んでるんだよ。歯ぎしり韓国どう出る、北は…。こんなとき「はやぶさ」が宇宙からピシッと仲裁に入ってくれればいいんだが…そんな人口探査機じゃなかったか。
 死者の数とかダメージを与えたエリアとかだけで競っても意味がない。どうなる南北、どう出る米中
。管さん、あなたもね。



『10分』

 珍しく時間に余裕がない毎日を過ごしていると、ほん数分のボーッタイムがとてもありがたい。
 とりあえず椅子にふん反り返って寝るカンジ。気がつけば10分。何かが少し変わってる。頭の中が空っぽとまではいかないがとりあえず深呼吸しているのがわかる。さっきまで前頭葉がポッポしていたのになんだか涼しいのだ。
 日本人は働き過ぎと言われ、勤務時間内に10分程度の仮眠をとると脳が活性化してより効率的な仕事が可能になるという話を聞いたが、なんとなくわかる気がする。
 10分というのがミソなんだろうな。20分になると眠りの入り口に確実に突入する。15分だと生殺し。30分以上になると気がつけば2時間。
 仕事の合間の10分、きっとこれからの日本の課題となるだろう。これを休み時間と解釈するかチャージのための時間と解釈するか。どデカい企業だったら面倒くさい話になるんだろうなぁ。でも道路の端に営業車泊めて寝てるよりはいいと思う。
 3時間に10分だけ。働く人たちはこれで蘇生する。
 ちなみにオレは昨日、打ち合わせの間の10分で広末とジュンのおめでたに心の中でお祝いをした。
 仮眠よりも気持ちが浄化した。ふたりともすばらしい人間だからだ。よかったよかった。



『みなさんとのお話のあとで…』

岐阜での仕事の流れで、地元のみなさんと居酒屋で懇親会するぐらいの気分でいたら、なんと道の駅のレストランを貸し切ってのトークショーみたいなことになっていたので、それまでのゆるーい気分をグッと呑み込んでいざトーキングアバウトであった。
 二日間で100人以上の若い衆が集ってくれてなんだか人ごとのように感動してしまった。
 オレの話はいつだって夢だの未来だのというよりは、もっともっと身近のものから考えよー的なことばかりで、それは何十人も何百人も集まっていただく場だけに限らず、仕事の場面でもまったく同じことを伝えている気がする。
 広告代理店の営業がマロンに来て”こんなプロジェクトを立ち上げたいんですが”と言う時も、”こんな商品を開発したいんですが”でも、”イベントに協賛する理由と意味を構築したいんですが”でもたぶん同じ。見つめるべきは、まず足元。そして日常。未来を見据えればこそ無視できない現実があるのだ、と思う。
 そしてそして忘れてはならないのが、人と会えば会うほど、話せば話すほど、自分が話している理由が視えてくる。これは大変にありがたいことだ。
 むしろ感謝しなければならないのは、オレなのだ。

 




2010/11/29

ともだち

2010/11/26

『憲武せんぱい』

2010/11/24

『どっかんどっかん大変だ』

2010/11/23

『10分』

2010/11/22

『みなさんとのお話のあとで…』
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