『満員御礼高野山カフェ』

 新丸ビルの高野山カフェ、大ブレークでたまげた。写経は90分待ちで、精進料理ランチは各店100皿を優に越えるらしい。嬉しい悲鳴の連続にクライアントの南海電鉄の部長さんも目を潤ませていた。ああいう姿は胸を打つ。
 写経とか瞑想とか、みんな心のどこかで惹かれているんだなぁ。きっと日本人のDNAなのだろう。和、静寂、心の揺れ、深さ、速さ、奥行き。自分の中の自分に触れる瞬間。外国人のみなさんも慣れない正座で悶絶していた。これまた美しき光景。
 弘法大師空海が見守るなか、丸の内の真ん中で畳に正座して般若心経を写す。文字で世を確かめ筆に心を添える。
 しびれた足をひきずりながらレストランを回遊する。精進料理と高をくくっていたが悔しいほどに美味い。ヤラレタと嬉しい悲鳴。
 丸の内に高野山。ミスマッチな気がして不思議でならないのがコンセプトである。その落差を利用しながら人々の心にジャストミートするのである。
 この暑いのに館内のエアコンは大丈夫だろうか? 人々の好奇心が体温を上昇させ、空調設備を困らせる。
 今夜はちょっと早めの打ち上げだ。ただし第1回目。来週再来週と続き、その後に本格的な大打ち上げ。飲むのも修行、ですよね、弘法大師さま。




つくったぞ 高野山



ありがたい。





『残暑の美学』

 9月ですね。けど真夏です。しかもかなりタチ悪い。特に深夜の湿度満点の熱帯雨林系の暑さで体力奪われっぱなし。通常の夏よりもビールを注文するタイミングが2時間早い。昨日なんて午後4時だ。それから生、生、生、生、ハイボール15杯。でもまだ暑い。そして翌朝、生やハイボールたちが筋力と気力を奪う。ギラギラの街を汗だくで歩き、バス停で20分も待ち、打ち合わせで凍えるような冷房にあたり、そして陽は沈みまた生&ハイボール。これでいいのだ。
 この夏の会話は特殊だ。「なに食いに行く?」ではなく「ツマミは何にする?」である。主役はメシではなく生とハイボールなのだ。キンキンに冷えたシュワシュワを、もう飲めませんというところまで飲めればそれでいいのである。かといって屋上ビアホールではなく、そこそこ静かでほどほどゆるい店。脇役に降格したツマミも呆れるほど美味くなくてはならない。だからビアホールはなし。かといって美味しい料理で胃袋が満タンになってしまうともったいないのである。料理ではなくあくまでツマミ。せいぜい焼き鳥屋。飲み続ける狭間で、舌の感覚と喉元のテンションを切り替えるためにツマミに頑張ってもらうわけである。
 言い忘れたが仕事もきちんとする。長けりゃ良いという問題ではない。何でも鮮度が重要なのだ。短時間でキチンと決める。その場で解決できなければ意図的に次回に持ち越す。準備期間に内容を熟成させればよい。そのためにも体に酵母を存分に届けるのだ。興奮した血液が巡り、脳みそは円滑に機能する。それだけ夏の生とハイボールは効くのである。
 どれだけ美味い一杯を飲むか。美学である。最初の一杯だけではない、もう飲めない、というところまでの話である。
 そして私は今日もそこに挑戦するのである。(実は明日もあさっても。土日は北海道で)。



『大好きなシモフリのTシャツをいただくの巻』

インタビューも終了後、レコーダーがOFFになると同時に、某女優は、“かなり遅れちゃったけど…これ、どうぞ”。
 キレイに包装されたMARC JACOBSのシモフリのTシャツが登場した。
 オレはこういう時間差攻撃に弱い。ひと月経っても誕生日を覚えてくれていることに感激というか感謝する。誕生日からひと月も経てば、はて、なんだっけ?となるけれど、遅れてきた誕生日をそっと祝ってもらったようで嬉し恥ずかし大好きなドリームズカムトゥルーなのである。
 無類のシモフリT好きなオレに、新たに加わったMARC JACOBS。まだまだ長い残暑ゆえ、早速今日から活躍させていただくことにした。
 超忙しいのに気ぃ遣ってくれてありがとう、真央ちゃん。




サイズもピタリ。すばらしい。




『泣けるカラオケ』

 新宿のスナックへまた行った(連れていかれた)。○暴あがりの刑事みたいな、いかにもツブシの効かなさそうな角刈りのおっさんが仁王立ちで右手をベルトのバックルに添えながら『兄弟舟』を熱唱していた。唄い終わったら切腹するんじゃないかというほど気合いの入った歌声はちょっとした恐怖だった。
 帰り際に60歳を過ぎたママが、同じビルの飲食店を経営する88歳のおじいさんの肩をとんとんと叩きながら竹内まりやの『人生の扉』を唄った。涙が出てきた。
 春が来るたびに歳をかさね、人生はデニムのように味わい深く色を変えていくという歌である。人生の素晴らしさや希望は90歳を越えるまで綴られる。その歌詞は深くて尊い。若者が唄ったところできっと何も響かない。人生の先輩達が酸いも甘いも経験した上で、しかも酔っぱらって新宿のスナックで唄うからこそ感動するのである。
 おじいさんがうんうんと頷くように聞いている。おじいさんにとってはかなり年下の美人ママに肩をたたかれ、ちょっとばかり恥ずかしそうでもある。それがまたドラマなのだ。
 しばらくぼーぜんと感極まっていたら、また○暴が『兄弟舟』を唄いだしたので、ワンコーラス終わったところで帰った。



『野菜を食べると』

 野菜ばかり食っている。肉が食べられないわけではないが、なぜか野菜ばかり。今朝もアボガドとヤングコーンとオクラとフルーツトマトとニンジンを食った。アボガド以外は蒸してね。トイレの滞在時間は1分半。前にも書いたが、見事なまでのウォータースライダーでビッグベンは跡形もなく彼方へと消えている。
 野菜を食うと元気になる気がする。カラフルな色が胃袋に入っていくからだろうか。腹の中ではどんな絵が描かれてるのだろう。きっと胃袋は、“おい腸くん、いま君んとこに野菜を運搬するからあとは頼んだよ”。すると腸は“胃袋さん、お疲れさまです。僕がしっかり色味を消しときますから心配いりませんよ”。
 野菜だって本当は原色のまま黄門様から脱出したいのに、そんなことするとオーナーがひっくりかえってしまうので色を消しているのかもしれない。強いて言うならカメレオン。もしもビッグベンに色が付ついてて、カラフルなきゅうりみたいなことになっていたら… それはそれで美しいか。
 そうか、野菜の鮮やかな色は体内に吸収されるから肌がキレイになるのか。メルヘンだ。




2010/09/03

『満員御礼高野山カフェ』

2010/09/01

『残暑の美学』

2010/08/30

『大好きなシモフリのTシャツをいただくの巻』

2010/08/27

『泣けるカラオケ』

2010/08/26

『野菜を食べると』
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