『冬支度』

 隠岐の島から帰った翌朝は、朝一番からヒロミゴーのディナーショウ全体会議。その落差の大きさときたらとてつもなく、まだ島時間で動いている自分にはジェットコースターに乗っているような感覚だった。
 ようやく本格的な秋が始まったばかりなのに、早速冬の仕込みである。今年はいろんなことがあった一年だから、ヒロミさんのディナーショウが人の心の奥底にまで素敵なものが届けられるように微力ながら頑張りい。
 島で見た星の多さときたらそれはもう…都会のステージでは星ではなくスターが煌めく。キラキラと輝く人のそばにいると、少しだけ輝きを分け与えられた気になる。星もスターも、ほんとにすごい。

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 ねぇ、プロペラ機 もう少し揺れ、抑えられんかね?



『さよなら隠岐の島』

 PV撮影全行程終了、隠岐の島を後にした。
 初めて島を訪れた時、この島は自分にとって一瞬に過ぎないと思ったが、こうして島の人たちとひと仕事終えると、そうはいかなくなった。正直ハマってしまった。
 島だからいいのか、いいと思った場所がたまたま島だったのか、どっちかわからんが、遠い先の島暮らしなんかもちょっと構想したりして。
 とはいえ、昨晩の打ち上げは壊れた。日本酒3杯イッキで記憶のすべてが吹き飛んだ。ことわれない性格を見抜いて俺にイッキさせるしたたかさもなかなかである。島で暮らすには今よりもっと酒を知らなきゃいけない。飲む量の話ではない。飲み方逃げ方断り方、そういうのをふくめて酒との付き合いというのだろう。それにしても飲んだ、いや浴びた。そうでもしなけりゃやってられない島との別れだった。

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 水木しげる先生ゆかりの地で キャラたちと



『隠岐の夕暮れ』

 東京はえらい寒いらしいが、隠岐の島はぽかぽか陽気で季節外れの日焼けなんかしています。島にしばらくいると時間の流れが変わって、なんかいい感じです。音も人工的なものが少なくて、たまにクルマの音が聞こえるとわずらわしく思えるぐらい。海はどこから見ても穏やかで、たまに汽笛が聞こえると、小柳ルミ子の懐かしソングなんかを口ずさんだりして…
 石川さゆりは激しすぎるし八代亜紀は堪えすぎだし、サブちゃんはハデすぎだし鳥羽一郎は海すぎる。ルミ子はちょうどいい。方向違いだけど瀬戸の花嫁的なグルーヴで夕日を眺めることにする。


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 はじめてみた スルメマシーン



『まっ青』

 島が見える。雲の上から。地べたからではぜったい見えない景色だ。怖いけど、いいな、雲の上からって。
 汚れたものがないように見える。汚れることなんて望んだことないけど、どっかで汚れているこたーわかってる。
 否定はしない。言葉よりも生き方だから、そーゆーこたーいろいろあった。
 だけど、どんだけ汚れよーとも、もいっかい、真っ白ってゆーか、真っ青になりたい。って、欲ばりだろーけど、やっぱそー思う。
 空はすげーよ、やっぱ、やっぱすげー。

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『秋の毎日』

 毎日毎日涼しくなっていく。反するように気持ちは高まる。うまくいくことは稀だが、うまくいかないなりに、ここまでこれたかという感慨はある。思えばいつだってそうだった。
 はじめて出逢う人たちと、ヨーイドンで仕事をする。立場上、こちらが仕事を先導しているように思われがちだが、仕事をしてくれているのは初めて出逢った人たちだ。つまり僕のお願いを初対面にも関わらず受入れてくれているのである。
 なんということだろう。こういうことを当たり前と思ってはいかん。稀なのだ。素晴らしい人たちに出逢った途端、その人たちが心を開いてくれるか、あるいは我慢してくれているのだ。
 当たり前に思っちゃいかん。稀、稀、超マレ。恵まれているのだ。そういう気持ちを存分に感じていると、からだ中が熱くなる。涼しくなっていく季節の中で、熱く感じられる我が身が愛おしい。熱くなる分、秋の風は、とてつもなく気持ちいい。
 




2011/09/29

『冬支度』

2011/09/28

『さよなら隠岐の島』

2011/09/27

『隠岐の夕暮れ』

2011/09/26

『まっ青』

2011/09/25

『秋の毎日』
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