『歩くこと』

 朝イチで渋谷へ。次は同じ渋谷の桜丘へ行き中目黒に戻ってから次は代官山へ行き、また中目に戻る。
 この行程を歩く。ジャージにジョギングシューズではなく、ワークブーツにトートバッグだが、かなりの距離を歩くことになる。
 中目から代官山、渋谷へはいやでも急な坂を上らなければならず、帰りはもちろん下り坂である。そろそろ人生そのものが下りはじめた俺にとって坂を上ることは人生そのものへのチャレンジでもある。
 休日はウォーキングをする。動きやすい格好をして軽いシューズを履いてシュッシュッ。平日はウォーキングではなくウォークをする。ウォーキングとウォーク。スピードやストライドに変化はあるが歩く事には違いない。「歩く」ことを週末だけの産物にしてしまうのはもったいないのである。
 ケータイ電話に追いかけられる人でも歩けば遠慮なく通話はできるし、早い話がカラダにいい。カラダにいいことをしているという認識が気持ちを嬉しくして、脳みそまでをもクリアにする。息が切れたり足が疲れたりするのはご褒美なのだ。
 いつからこんな考え方になったのだろう。とにかく俺はいつも歩いている。
 よく考えると、東京の人は本当にみんなよく歩く。鉄道網が発達しているから余計に歩くのだろう。自宅から駅まで、駅から会社まで、駅から訪問先まで、そしてランチへ飲み会へ。だから都会人の足は逞しい。田舎にいる頃、少しも歩かなかったもんな。単に細い足よりも逞しくてカッコいい足の方が美しいもんな。
 歳をとると自分が可愛くなる。だから歩く。タバコだってやめる。早起きだってする。自分好きのバロメーターは若い頃との生活意識の落差の大きさに表れる。
 早寝早起き。ベジタリアン。タバコはやらず酒はほどほど。毎日歩いて頭の中はエコとボランティアばっか。まるで仙人。
 そんな人にはなりたくないけど、それでも自分の可愛がり方が変わってきた。
 歩く。それだけで十分にアイラブミーなのだ。



『毎日 LIVE』

 昨日も予想だにしない課題が持ち上がった。広告代理店というのはほんとうにクイズ番組の出題者のようだ。それに即答しなければならないのが僕の仕事で、答えられないと、というか、応えられないと“なーんだ”と失望させてしまい次のステージは用意されない。
 もともと脳みその土壌的なものは大したことがないので、今までどんなジャンクな肥料で土を肥やしてきたかが勝負となる。当然、出来上がる作物は今までに見たことない品種になる確率が高いが、それを喜んでくれる取引先や商店には心をこめて捧げたい。
 摂取カロリーも消費カロリーも高いのがウリです。「淡々と」というよりは、しっとりとしたラブソングでもかなりエキサイティングなコード進行です。
 しかもほぼ毎日LIVE。でもやっぱいいね、こういう日々は。さて、あしたもLIVE4本。



『うれしいパーティ』

 毎年恒例の某プロダクション新年会兼女社長の40歳の誕生パーティが盛大に行われた。残念ながらパーティ前のボウリング大会には参加できなかったが、出張先からすっ飛んでなんとかパーティには間に合った。
 実はかなりのパーティ嫌いでいろんなお誘いに首をひねることが多かったが、最近は誘われるままにすんなり足を運ぶ事が多くなった。とはいえ、某プロ女社長は仕事仲間兼友人兼なかなか話せる奴なので、なにがあろうが駆けつけることにしている。
 パーティには人柄が映る。単なる仕事上の付き合いかそうでないかが、しっかりと空間の中に書いてあるのだ。
 某女社長は自分ちの女優と関わる人々も同様に大切にする。決して生易しくなく、むしろ厳しさの中で人間関係を形成していく人物だが、それが一つの目的に対して同じゴールを目指すチームであることを認識させてくれるのである。だから妥協が無い。残り1分とプレッシャーをかけられたら、あきらめる準備をするのではなく1分間でできることに最大限の努力をはらう。短期間での付き合いを望まず、じっくりと時間をかけて共に高め合うことを望むが、結果的に短期的な付き合いになったとしても共有した時間を大切にする。未来を見据え前を向く準備を怠らない、強くてかわいい女性である。7歳も年下なのにマザーを感じてやまない存在だ。
 それにしても某女優は飛躍的に美しくなって困ってしまった。何も困る事はないのだが、かなり酒なんかも強くなって、クピッと飲む姿がなんともまぁ艶やかで、けどキャワゆさもしっかり残ってて、だから困った。持論ではあるが、女性は酒を飲む姿がもっとも美しい。飲んで気持ちいい目を見るのが気持ちいい。手と手を合わせて「しあわせ」と呟きたいぐらいありがたい時間だった。あらためて女優という職業はいい仕事をするほどにキレイになっていくものだと確信した日でもあった。




パーティーでLOMO当たった。




『幻のカレー』

 友人から電話がかかってきた。「とにかく食ってほしいカレーが手に入ったので明日持っていきますから、ご飯だけ用意しておいてください」
 実は最近、からだの中身を調べてもらってイヤッホーと手離しでは喜べないコレステ状態なのだが、カレーとなれば話は別。というか今回だけはとにかく…というのも、その友人はA級グルメを知り尽くした食セレブな食い道楽で、そのセレブでバブルな視点をもとに「A級グルメを超えるB級グルメ」を日々探索している。そんな彼がまるで工作員の連絡網のようにひそひそ声で電話して来たのだから穏やかではない。そのカレーは銀座にある某超有名店の隠しメニューで一般客では絶対に食せない幻のカレーなのだ。それをなんとテイクアウトすることに成功したというから彼のミッションは最大評価に値する。
 決戦は金曜日。本日15:00。やや遅めのランチタイムに幻は俺の目の前で現実となる。そして4時間後には鳥取の人々と昨年のイベントの打ち上げで存分にカニカニ、カニさん、地鶏さん。
 マイボディには「しばらくごめん」と伝えてある。



『平日半日休暇』

 半日かけてともだちの結婚式のスライドショウ用の撮影をした。冬晴れの公園、人ごみもなく、若い母子とリタイアした人と犬しかいないのどかな時間。慌ただしいはずの平日の午前中とは真逆な時間を過ごしながら、なんて贅沢なのだろうと感慨に浸った。
 遠くへ出かけるでもなく、街中へ買い物に行く訳でもなく、はたまたボーッと過ごすでもなく、近くの公園で冬の風と陽射しにうたれながら友人と過ごすだけでこんなにも清々しい気持ちになれるとは思ってもいなかった。
 その場所から離れるのがいやで撮影時間を延ばし、いざ帰ろうとなるとさらに延ばして公園からほど近い行きつけのレストランへ。そこで焼きたてのパンを食べ放題する。美味い。週末よりも美味しく感じる。おかわりをする。やっぱり美味い。もう一回おかわり。食い過ぎて動けなくなり自分に呆れるが、それにともなう苦痛など一切ない。動けなくてもわっはっはなのだ。きっと平日をのんびり過ごしているという感慨がすべての物事を好転させるのだろう。
 会社員には月に2度ほど平日半日休暇を与えるべきである。午後2時出社とか2時退社とか、それがどんな意味を持つかは職種や個人によりけりだろうけど、それでもきっと何か違った景色が視えるだろうし、いつもとは違う何かを感じるはずだ。日常の中の非日常的な時間の中に身を置くことは新鮮だ。サボるのではく、それを「仕事」とするのが大前提で、上司や経営者もそれを理解しないといけないけどさ。忙しくて煮詰まって…だから余計にそのような時間に身を置き、それを「仕事」とする。そこには名刺交換も作り笑顔もいらないピュアな自分がいるはずだ。すれ違う人に「こんちは、いい天気ですね」。それだけでも十分だ。




2010/01/28

『歩くこと』

2010/01/27

『毎日 LIVE』

2010/01/25

『うれしいパーティ』

2010/01/22

『幻のカレー』

2010/01/20

『平日半日休暇』
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