『the head・団長への道』〜一回生の章〜 拾四

〜一回生の章〜 拾四


 好投手クドウに連打を浴びせチャンスを広げる母校にスタンドも自然と盛り上がる。それまで単調だった応援にも一層力が入った。
 団長ヨシダが0.1トンの巨漢に似合わぬ機敏な動きで的確な指示を出し、オオツカは俺達の動きに誤りやさぼりがないかとスネークEyeを飛ばし、先程ほざいていた白豚おやじもエールに合わせ声を出している。
 グランドでは母校がランナーを二人置きチャンスを広げ、左バッターボックスには番長ヨシダが不敵に構えていた。団長ヨシダの指示は「かっ飛ばせ!ヨシダ」、得点機を前にスタンドは一段とボルテージがあがる。
「カッセ〜、カッセ〜、ヨシダ!カッセ〜、カッセ〜、ヨシダ!」
 スタンドの野球部員の声も一層大きくなり、俺達も怒声に近い声を出し必死に応援。
 球場の全ての人の視線がバッターボックスに集中していた時事件が起った!?

「ガツン」。鈍い音が響き一瞬にして球場が静まりかえった。事もあろうかクドウが投げたボールがヨシダいや総番のヘルメットを直撃したのだ! 直後に母校スタンドからは怒声と罵声が飛び交い団長ヨシダは金網にへばり付き「テメェ、コラッ!クドウ貴様殺すぞ!」と喚き散らしている。多分相手スタンドから見ると、ニシローランドゴリラが暴れている様にしか見えなかっただろう。
 そんな騒然としたスタンドをよそにバッターボックスのヨシダはバットを持ったまま1ミリも動かない。“痛いのか?動けないのか?”審判の問い掛けにも知らん顔のヨシダがとった行動は、帽子を取って謝るクドウにまず強烈な眼を飛ばすことだった。

 しばしの沈黙。ひょっとしたら乱闘も…そんあことを予感させるほどの迫力&静寂。そしてヨシダは静の迫力を存分に発揮しながらスローモーションで一塁へと向かった。
 そうだよなプロじゃねぇから乱闘は無いよな、と半ばナットク、けれどちょっぴりがっかりした俺の眼に信じられない光景が飛び込んできた。
 クドウに続き帽子をとり一礼する一塁手にヨシダは軽く体当たり(ギリギリ許される範囲)してから何やら耳元で囁いている。何を囁いたかは分からないが一塁手はかなり慌てていた。
 そしてヨシダはリードするフリをして一塁手の足を踏んでニヤニヤしてる(これもバレない程度のギリギリのテクニック)。
“これは高校野球なんかじゃない、喧嘩や!でもここは野球場で審判もいる…子供の頃見たドカベン?いやアストロ球団?違う、ちょっと違う、あっ!アパッチ野球軍そのままや!”。俺は必死に応援しながらも過去の記憶を蘇えらせた自分に果てしない喜びを感じた。

 一発触発の中、次の打者がしぶとくヒットで1点、次いで御家芸のスクイズで2点をあげた。盛り上がるスタンド、沸き上がる歓声!応援初陣の俺は”これが中京野球か、これが応援団の心意気か”と体に震えが走った。
 後続は絶たれたがスコアボードには誇らし気に【2】と書き込まれ、我が中京は確実に勝利へ一歩近付いた。
 俺にとって初の応援だ、絶対勝ちたい! その意欲がさらに声を大きくさせた。
 しかし名電もしぶとく2点を返して来た。そして回は8回中京の攻撃。
 ここで、ニシローランドゴリラいや団長ヨシダから出された指示は「かっ飛ばせ〜〇〇」でもなければ「フレッ中京」でもなく「応援歌」であった。応援歌といえばラッキーセブンに副団長オオツカのエールで歌うのが常だが、何故かこの回は二回生ナカシマがエールを振りそれが始まった。

 俺達は拳を上下させ太鼓に合わせシャウト。応援歌は歌詞の1番だけを歌い、「フレッ中京」のエールを振って終わるのだがちょっと様子が違う。1番を歌い終えると同時にナカシマから発せられた言葉は「もうー丁〜」
 はぁ?もう一丁? 初めて出る指示に戸惑い一瞬手と声が止まり仲間を見ると皆どうしていいか分からず動きがバラバラになっていた。
 それを後頭部にも眼がついているオオツカが察知! 振り向くや否やスタンド狭しと駆け回り一回生の耳元で「続けんか!ボケ〜ェェェ!!!」と、血走った眼で恫喝しジャングルを高速で這うアナコンダの様にまた定位置に戻った。
 怖え〜、マジ怖え〜。歌わな殺される…手を止めたら殺される…。試合後が怖い、いっそ一生試合やっててくれ〜! そんな恐怖心と絶望感に襲われている間に母校にチャンスが訪れていた。
 スタンドでは現役、OB、ファンに一般客が一体となり応援歌の大合唱!それはまるで早慶戦のような盛り上がりだった。
 誰が決勝打を打ったかは記憶に無い。しかしこの回、勝ち越しの1点を取り、初陣を勝利で飾ったことだけは間違いない。
 ゲームセット後の団長エールが終わった。もう体力も無く、声も涸れていた。球場の外へ出て横隊する俺達に無数の拍手が…。なんだかすこしだけヒーローになった様な気分だった。
 だが…
 この後あの悪魔二人組の「今日の一言」とOBからの「本日の小言」という恐怖の時間がある事も知らず、俺はヒーロー気分で集合場所へ走った。
 そんな初陣であった。


<続>



自転車屋のおんちゃん

実家の目の前には自転車屋さんがある。

夫婦でやっている自転車屋さん。
そこのおじさんが亡くなったそうだ。

学校に行くとき帰ったとき友達と出かけるとき帰ってきたとき、
いつもおじさんは私の目の前に立っていた。

自転車の空気入れ。
私は一人でいれたことがない。

「空気がないなったー」と言って自転車を持っていくと、
「おっしゃ」と言ってチューブでプシューっと空気を入れてくれる。
あのプシューっといって一瞬でタイヤがふくらむ感覚が好きだった。

朝8時頃シャッターの音が聞こえてお店が開かれ、夜18時頃シャッターが閉められる。
ガラガラガラ、と音がなる。
あの音を聞くことはこれからあるのだろうか。

ときがたつにつれ地元の知り合いがどんどん亡くなっていき、新しい命が少しずつうまれていく。

人はいつか死ぬとはいっても、知り合いが死んでいくのはやっぱり・・・とてもとてもかなしい。



6/1から

道路交通法一部改正。

・乗車用ヘルメット着用
・75歳以上・聴覚障害者の標識表示義務化
・後部座席シートベルト着用完全義務化
・普通自転車の歩道通行
シートベルト非着用の致死率は着用者の約4倍だそうです。
安全のためとはいえ、 後部座席シートベルト着用に慣れるまでは
バスやタクシー運転手さんたちはお客様への対応に苦労しそうですね・・・

自転車は車道通行が原則とのことですが、
運転者が13歳未満の児童や幼児・交通の状況でやむをえない場合は
歩道通行可能だそうです。

車道側の自転車通行ってこわいですよね・・
あんまり通りたくないなぁ。
事故とか増えたりしないんだろうか。
人と自転車の接触事故は減るんだろうか。

心配です。

ちなみに6/1は姉の誕生日★

・・・あっ、やばい、何プレゼントしよう・・



牧場

この前あまりにも眠れなかったので、ひつじを数えてみることにしました。

ひつじが柵をとびこえるところを想像しながら、

ひつじがいっぴき
ひつじがにひき
・・・

30くらい数えたところで、想像の中の牧場がひつじで満員になったので、
数えるのをやめました。

どうやら私の頭の中の牧場は結構せまいようです。

結局一睡もできませんでした。



結婚

ウエルカムボードイラストを描かせてもらった友人の友人が
無事結婚式を終えました。

友人が結婚式の最中に新郎新婦の写メを送ってくれて、
幸せそうな二人を見て私もうれしくなりました。



wedding.jpg
末永くお幸せに





2008/06/09

『the head・団長への道』〜一回生の章〜 拾四

2008/06/09

自転車屋のおんちゃん

2008/05/27

6/1から

2008/05/26

牧場

2008/05/21

結婚
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